簡単にできる相続税対策①~生命保険~

相続対策にはさまざまなものがあります。相続対策の中には簡単にできるものもあれば、知識が必要なものやリスクがあるものもあります。
今回は誰でも簡単にできる相続対策である生命保険のメリットや注意点について解説します。

生命保険の3つのメリット

生命保険は相続対策において3つの大きなメリットがあります。生命保険のメリットを具体的に解説します。

非課税枠を活用できる

生命保険には非課税枠があり、相続税対策として有効です。
非課税枠は法定相続人×500万円です。非課税枠を活用することで、相続税の負担を減らすことができますし、基礎控除と生命保険の非課税枠の合計の範囲内であれば、相続税の申告も必要ありません。

受取人を指定できる

生命保険は死亡保険金をあらかじめ指定することができます。
特定の相続人に多く財産を遺したいと考えている場合、生命保険の受取人に指定することで、調整することが可能です

相続発生後すぐにお金を使うことができる

金融期間に預けている預貯金などは相続発生後、遺産分割協議などの手続きを経てからでないと出金することができません。
生命保険であればあらかじめ受取人を指定しているため、すぐに出金することができます。
配偶者の当面の生活資金を確保したい場合などに有効です。

生命保険を契約する際の注意点

生命保険にはメリットもありますが注意点もらあります。こんなはずじゃなかった・・・とならないように注意点も確認しておきましょう。

解約をすると元本割れすることがある

生命保険は契約後、すぐに解約をすると元本割れする商品がほとんどです。
生命保険の契約をする際は商品の内容を理解することと、使う予定が無いか、よく確認してから契約するようにしましょう。

受取人を指定することで揉めることもある

生命保険は受取人を指定することで、特定の人に財産を遺すことができますが、生命保険を特定の人に遺すことでかえって揉めることもあります。
資産全体の配分を決めておきたい場合は遺言を作成しておきましょう。

生命保険は円建てと外貨建てがある

生命保険は円建ての商品と外貨建ての商品があります。
円建ての生命保険は利回りは高くありませんが、為替リスクはありません。
一方でドルや豪ドルなど外貨建ての生命保険は
利回りは高いものの、為替リスクがあり、円高になると損をしてしまう可能性もあります。
それぞれのメリットとデメリットがありますので、商品内容を理解して契約するようにしましょう。